———2020年10月から実施したイベント『パン＆スイーツスタンプラリー』をきっかけにLINE公式アカウントを開設したそうですね。なぜLINEを活用しようと思ったのでしょうか？

谷口：　どんどんデジタルに移行している時代なので、「パンフレットとLINEの二刀流でやってみよう」と思い導入しました。様々なアプリやサービスがあるなかでLINEを選んだ理由は、利用者数が多く、新しくダウンロードする必要がないから。それと、子どもからお年寄りまで幅広い年代の方が使っているSNSだからです。

2020年10月28日～2021年1月24日に行われたイベント。江別市内のパン屋・スイーツショップをめぐり、スタンプを5個以上集めて応募すると豪華景品が当たるキャンペーン。パンフレットまたはLINEで参加できた。

———パンフレットとLINEを併用したことで、どんな効果がありましたか？

谷口：　2通りの参加方法を設けることで、参加の間口を広げられたと思います。『パン＆スイーツスタンプラリー』は単発のイベントだったのですが、1,400人もの方に友だち登録をしていただきました。

———単発イベントにもかかわらず、そんなに友だち登録者がいたんですね。なにが友だち増加のポイントだったのでしょうか？

谷口：　おそらく、このイベントを実施したのがコロナ禍真っ只中だったからだと思います。イベントもなく旅行にも行きにくい時期だったので、密を避けつつ楽しみながら買い物に行けるこのイベントの反響が良かったのかなと。LINE広告に加えInstagram広告でも告知をしたのもあり、たくさんの方にご参加いただきました。

———LINEだと参加するハードルが低いので、登録しやすかったのかもしれませんね！『パン＆スイーツスタンプラリー』終了後は、アカウントを『えべチュンクエスト』の内容に移行したそうですね。

谷口：　そうですね。『パン＆スイーツスタンプラリー』でたくさんの方に友だちになっていただいたので、そのままアカウントを『えべチュンクエスト』に移行しました。これは、市内にある「謎スポット」を訪れて謎解きをするイベントです。LINEはヒントの配信などで活用しました。基本的には現地を訪れないと謎が解けないイベントなのですが、ひとつだけLINEで参加できる「オンライン謎解き」もつくりました。

2023年7月19日～2023年10月31日に行われた、江別市が舞台のリアル謎解きイベント

———オンラインで参加できる謎をつくったのはなぜですか？

谷口：　『パン＆スイーツスタンプラリー』で友だちになった方にも参加していただきたかったからです。参加者のアンケートを見ると、「オンライン謎解きがきっかけで実際に謎スポットを訪れました」という声も複数寄せられています。

——LINEがきっかけで実際の集客に繋がったんですね。ちなみに、『えべチュンクエスト』の参加者を増やすためにはどんな取り組みをしましたか？

谷口：　江別市内の小・中学校にチラシを配ったり、いろんな場所にポスターを貼っていただいたりしました。あとLINE広告も実施しました。こういった宣伝の効果もあって、今では5,000人近くまで友だちが増えました。

———イベント時にLINE公式アカウントを使ってみて、もっとも大きなメリットはなんでしたか？

谷口：　LINEを活用することでコスト削減ができました。紙でヒントを用意するとなると印刷費用がかかりますし、デザイン費もかかります。

———『えべチュンクエスト』の際、イースト・デイリーからはどのようなサポートがありましたか？

谷口：　準備段階から、ビジュアルや企画内容について綿密に打ち合わせしていただきました。LINEで配信する内容を整えていただくほか、リッチメニューなどのデザインもすべて対応いただきました。結果、当市の要望通りにイベントを実施できたと思います。

———『えべチュンクエスト』終了後は、LINEでどんな情報を配信しているのでしょうか？

谷口：　市内で実施するイベントの告知などを配信しています。イースト・デイリーさんには、配信したい情報があるときにこちらからお声がけして内容をご提案いただくことが多いですね。相談するとすぐ対応してくれるので、スピード感がありとても助かっています。ご提案いただく内容に対する修正依頼もけっこうあるんですが、きちんとご対応いただけていると思います。

———最後に、LINE公式アカウントの導入を迷っている方に向けておすすめのポイントを教えてください。

谷口：　イースト・デイリーさんはスピードだけでなく経験値があるので、安定感があります。イベント情報などを告知したいとき、LINEという選択肢を持っていることはメリットだと思います。