―――LINE公式アカウント『おとべnavi』では、どのような情報を配信していますか？

米代：　札幌や首都圏など、町外の方に向けてイベントやふるさと納税の返礼品に関する情報を配信しています。導入したのは、昨年（2023年）7月頃ですね。

―――導入にあたり、決め手となったポイントはなんでしたか？

米代：　イースト・デイリーさんの手厚い運用サポートがあることです。乙部町ではもともと町内向けのLINEアカウントを運用していて、そちらでもイースト・デイリーさんにサポートいただいていたんですよ。LINE運用以外にも新聞掲載など様々な情報発信でお世話になっているので、イースト・デイリーさんは当町のことをよく分かってくれています。町のことを知ってくれているうえで運用していただけるのは、大きなポイントでした。

―――先に導入していた、町内向けのLINE公式アカウントではどのような情報を発信しているんですか？

米代：　主に防災無線情報を配信しています。もともと、「家にいないと防災無線が聞こえない」とか「聞き逃した」というご意見をけっこういただいていたんです。LINEであれば文章で配信できるので、いつでもどこでも情報を確認できますよね。町内向けのアカウントは、おととし（2022年）4月頃に導入しました。

―――町外向けに情報発信をするにあたって、InstagramやXなど様々なツールがあると思います。ほかのツールと比較して、LINEだからこそのメリットはなんですか？

米代：　ほかにもLINEを導入している自治体はたくさんあるので、「実績がある」のがメリットだと思います。参考にできる事例がたくさんあるのが良いですね。

―――アカウントの友だちを増やすために、どのような工夫をしていますか？

米代：　町外向けの『おとべnavi』は、リアルイベントで友だちが増えました。東京などでイベントに出展した際、「友だち登録をしたら〇〇プレゼント」などのキャンペーンをやったんです。そのおかげで、かなり登録者数が増えました。LINE広告も配信したので、オンライン・リアルの両方で友だち募集をしましたね。

―――イベントで友だち登録してくれる方は、乙部町にゆかりのある方が多いのでしょうか？

米代：　乙部町を知らない方から関係性のある方まで、様々です。なかには「初めて乙部町という名前を聞きました」という方もいましたし、過去にふるさと納税で寄付してくださった方もいましたね。

―――LINEがきっかけで関係値が生まれた方もいるんですね。配信している情報の既読率はいかがですか？

米代：　友だち登録者数が5,000人程なのに対し、3,000～4,000人程はちゃんと見てくれているようです。この内どれくらいの方が寄付したりイベントに来てくれたりしているのか、分析はできていないのですが、この数字を見るとそれなりに効果に結びついているのではと思います。

―――LINE公式アカウント導入の背景には「イースト・デイリーの手厚い運用サポートがあった」とのことですが、具体的にどのようなサポートがあるのでしょうか？

米代：　町外からの目線で見て、伝わりやすい配信内容をご提案いただいています。我々からざっくりと「こういう情報を配信したい」とご相談すると、こちらの要望を汲み取って文章を考えてくださるので助かっています。あと担当同士のグループLINEがあり、都度そちらでやり取りをしています。配信内容の校正をLINE上でスムーズにできるので、便利ですね。

―――今後、LINE公式アカウントを通じてやってみたいことはありますか？

米代：　首都圏向け、関西圏向け、道内向け……と、地域ごとにセグメントした配信をやってみたいですね。そうすれば地域ごとにより精度の高い情報を届けられると思うので、いずれ挑戦してみたいです。

―――地域をセグメントした配信に興味があるのはなぜですか？

米代：　道内と他地域では、情報の需要が違うからですね。例えば、乙部町のふるさと納税の一押しはイクラです。でも道内の人にとって、イクラは「よく見る食材」なんですよ。「北海道のイクラ」は道外の方にとってブランド力があるものなので、地域を分けたほうが効率よく情報発信できるのかなと思っています。

―――最後に、LINE公式アカウントの導入を迷っている方に向けてメッセージをお願いします。

米代：　人員不足のサポートはもちろん、SNS運用の知識面でも手厚くサポートいただけるので安心です。